大会スケジュール、抄録集など

※9/18 スケジュール、プログラム集を更新致しました。

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​特別講演1(懇親会を兼ねた座談会形式)

1日目 19:00-20:30(Zoom 1) 

​柳沢正史 (筑波大学)

​特別講演2

​2日目 9:00-10:00(Zoom 1)

『Circadian Clock Genes, Cells and Networks』

 

Joseph S. Takahashi(UT Southwestern, USA)

シンポジウム

1. 『視交叉上核研究の新展開』 1日目 9:00-11:00 (Zoom1)

座長:小野大輔(名古屋大)、平野有沙(筑波大)

講演者:三枝理博 (金沢大)、平野有沙 (筑波大)、小野大輔(名古屋大)、山口 賀章 (京都大)

趣旨:視交叉上核の電気破壊、in vivo MUA、多電極ディッシュを用いた神経活動計測、発光・蛍光レポーターを用いたイメージング、光・薬理遺伝学を用いた細胞機能操作など、これまで様々な手法を用い、視交叉上核内の遺伝子や神経の機能が明らかにされてきた。しかし、視交叉上核の24時間のリズムがどのようにして生理・行動レベルに出力されているのかは十分に理解されていない。本シンポジウムでは、視交叉上核研究の次のステージに向けた可能性と現状について紹介したい。

2. 『ヒト生物時計研究の新展開』 1日目 9:00-11:00 (Zoom2)

座長:山仲勇二郎(北大)、中尾光之(東北大)

講演者: 駒田陽子(明治薬科大)、本間あや (北大病院)、元池育子(東北大)、中村亨(阪大)、山仲勇二郎(北大)

趣旨:ヒトの生体リズムを対象とした時間隔離実験によりヒトの生物時計の基本性質が明らかにされてきた。しかし、実際の日常生活下における高照度光と社会的同調因子(食事、運動、睡眠)によるヒト生物時計のリズム同調の実態、睡眠・生体リズムが心身の健康に与える影響メカニズム等、依然として未解決の問題が残されている。このシンポジウムでは、ヒト生物時計の非光同調機構、女性の健康とサーカディアンリズム、断眠が生体リズム・血液メタボロミクスに与える影響、日常生活下における睡眠・生体リズムと心身の健康との関係性、大規模活動量データの測定・評価について紹介する。

3. 『行動の脳科学とリズム制御』 1日目 14:00-16:00 (Zoom1)

座長:清水貴美子(東大)、内匠透(神戸大)

講演者:清水貴美子(東大)、喜田 聡(東大)、今村 聖路(神戸大)、竹内 俊介/榎本 和生(東大)、村山 正宜(理研)

趣旨:生物が持つ体内時計機能は様々な生理現象を制御している。その中でも本シンポジウムでは、哺乳類の様々な行動を制御する脳内メカニズムに焦点を当てる。嗅覚、触覚、情動、記憶など、これまであまり日周リズムの観点から語られてこなかった行動や脳機能について、リズムという切り口から眺め、時計機能の多様性と重要性を改めて考察したい。

4. 『体と脳の機能的連関の多面的理解と時間生物学』 1日目 16:30-18:30 (Zoom1)

座長:安尾しのぶ(九大)、大池秀明(農研機構)

講演者:大池秀明(農研機構)、大石勝隆(産総研)、志内哲也(徳島大)、古屋茂樹(九大)、岡村尚昌(久留米大)

趣旨:中枢-末梢連関は様々な環境変化や栄養状態の変化にダイナミックに応答し、調和的な関係を再構築することもあれば、連関が乱れて疾病に至る場合もある。時間生物学の視点は、リズミックな環境や不適切な明暗周期、摂食リズムのミスアライメント下の生体応答など、脳と体の連関を表面化させる様々な研究成果を生み出してきた。さらに視点を切り替えれば、栄養学、運動学、脳腸連関、心理学など人の生活と関わりの深い分野からも、脳神経機能と深く関わる代謝系や心理状態、生体リズムとの関連性が示唆されてきた。本シンポジウムでは、時間生物学内外の研究紹介を通じて、体と脳の機能的連関について多次元的に考えたい。

5. 『無脊椎動物がみせる様々な周期性とその形成メカニズム』 1日目 16:30-18:30 (Zoom2)

座長:冨田 淳(名市大)

講演者:渕側 太郎(大阪市立大)、 森山 徹(信州大)、渡邉 耕平(大阪大)、武方 宏樹(琉球大)、西村 知良(日大)

趣旨:生物には概日リズムの他にも様々な時間スケールの周期性がみられる。昆虫を含む無脊椎動物は、これらの非概日リズム研究においても優れたモデルであり、リズムをつくりだす機構の解明が進められている。本シンポジウムでは、無脊椎動物がみせる多様な周期性の形成に関わる時計機構や環境要因についての最新の知見を紹介する。また、それぞれのリズムがもつ意義についても議論したい。

 

6. 『予防医学としての時間生物学』  2日目 10:30-12:30 (Zoom1)

座長:田原優(早大)、高江洲義和(杏林大)

講演者:田原優(早大)、中根祐介(名古屋大)、高江洲義和(杏林大)、小柳悟(九大)、笹脇ゆふ(京都府立大)

要旨:肥満を例に挙げると、肥満は概日時計の変調を来す一方で、概日時計の乱れ(時差ボケ、時計遺伝子の変異)は肥満・糖尿病の悪化をもたらす。似たような例は、老化、気分障害、神経変性疾患、慢性腎臓病などで見られる。つまり、疾患における概日時計の乱れは負の連鎖をもたらし、疾患の進行をさらに早めることから、概日時計を治療することは疾患の予防や改善に繋がる。健康科学として、規則正しい生活、食事、運動などの重要性は一般にも浸透してきたように感じる。疾患患者に対しても同様の指導が入るが、その効果の有無は検証されているのだろうか。また、概日時計を治療するような薬剤はどこまで開発が進んでいるのだろうか。本シンポジウムでは、このような予防医学の観点から、健常者、疾患患者に対する概日時計の基礎・応用研究知見の紹介、さらに動物実験による最新の研究知見を提供する。

7. 『植物の生殖と時間生物学』 2日目 10:30-12:30 (Zoom2)

座長:井澤毅(東大)、佐竹暁子(九大)

講演者:永野惇(龍谷大)、赤木剛士(岡山大)、東山哲也(東大)、新田 梢(麻布大)、佐竹 暁子(九大)

趣旨:植物は、一度地に根を張ると動けないにも関わらずなぜか世界中で繁茂している。同じ種でもかなり広範囲に生息できるものが存在する。イネが光周性を失うことで、北海道でも栽培可能になったように、植物は、地域ごとに異なる自然環境に適応するために、ゲノム自体が種内でも多様性をもち、異なる環境応答を可能にしているのである。そこには、体内時計と関連が深い日長変化や気温変動の環境認識機構と生殖分子機構の多様性が大きく貢献している。植物の繁殖プロセスには、光周性のような他個体との同調を促すしくみだけでなく、オス(花粉)とメス(胚珠)の協調、性決定機構の分化等、さまざまな認識機構が存在する。近年、野外の変動環境下で適切な繁殖タイミングを決定するメカニズムや、オスとメスの出会いを触発するメカニズムの解明や性決定遺伝子の同定が相次いでなされてきた。本シンポジウムでは、これらの最先端の研究テーマを時間生物学分野の専門家と共有したい。

8. 『ヒト体内時計と睡眠覚醒リズム:振動システムからみた機能構造』 2日目 13:00-15:00 (Zoom1)

座長:本間研一(札幌花園病院)

講演者:本間研一 (札幌花園病院)、重吉康史(近畿大)、中尾光之(東北大)、北村真吾(国立精神・神経医療研究センター)

趣旨:ヒト体内時計の特徴の1つに内的脱同調がある。これは、概日時計に支配される深部体温リズムと独自の振動機構をもつ睡眠覚醒リズムが脱同調することで、多くはフリーラン条件下でみられるが、日常生活でも観察される。この現象を説明する理論として従来から2振動体モデルと2プロセスモデルがあったが、数年前2プロセスモデルは提案者により大幅に改定され、2振動体モデルと本質的な差は無くなった。改定理由の1つは、動物における内的脱同調のモデルとその解析である。しかし、内的脱同調が生じるメカニズムについては依然として不明である。このシンポジウムでは、内的脱同調を示す2つの生体リズムに焦点を当て、その機能構造を実験と理論から明らかにしていきたい。

9. 『転写に依存しない概日リズム発振機構の可能性』 2日目 13:00-15:00 (Zoom2)

座長:村中智明(鹿児島大)、大出晃士(東大)

講演者:吉種光(東大)、松尾拓哉(名古屋大)、藤原崇之(遺伝研)、古池美彦(分子研)、村中智明(鹿児島大)

趣旨:15年前、シアノバクテリアKaiタンパクのリン酸化リズムが精製タンパク質とATPを用いて試験管内で再構成できることが報告された。この報告は、シアノバクテリア以外の生物種についても、概日時計のコア振動体は本当に転写翻訳フィードバックループなのか、という大きな問いを投げかけた。真核生物でも、転写が生じない状況下での概日リズムの存在が報告されているが、この問いへの明確な答えは出ていない。近年の技術革新により、リズム解析の規模と精度は大幅に向上し、分子的な解析対象もモデル生物に留まらなくなってきた。本シンポジウムでは、様々な生物での知見を集めて、転写に依存しない発振機構の可能性について本気で考える場を提供する。

ポスター発表

​1日目 11:30-13:30  個別のZoom会議にて討論

9月25日(前日)から9月30日まで  オンライン上でポスター公開

総会、奨励賞受賞者講演、閉会式、ポスター賞受賞式

​2日目 15:20頃(シンポジウム8, 9が終わり次第開始)-17:20頃を予定